「西宮市といえば宮水。宮水と言えば日本酒」ということで、白鹿の酒ミュージアムへ行って参りました。
酒蔵館にて日本酒の作り方を学んで参りました。

1.洗米/浸漬
斗桝(とます)で量った白米を踏桶に入れ、水を入れて3回に分けて足で踏んで洗います。この洗い方を「七五三洗法」といい、70回、50回、30回と踏み研ぎます。洗った白米は漬桶に入れて充分に水に浸します。

2.蒸し
米の下から勢いよく蒸気をあてて蒸します。米のデンプンを糊化して麹菌、酵母菌の活動をしやすくすると共に、殺菌の役割もあります。酒造りの全てに関わる蒸米は一番重要な作業といえます。

3.放冷
蒸しあがった米を筵(むしろ)の上に広げ、麹用・醪(もろみ)用などそれぞれの用途に適した温度にまで冷まします。

4.麹つくり
麹(こうじ)は黄麹菌というカビの一種で、米のデンプンを糖に変えます。麹の胞子を種麹(別名=もやし)といい、これを32℃くらいに冷ました蒸米にうえつけ二日かけて麹を造ります。

5.もとつくり(酒母)
宮水、蒸米、麹を混ぜた中で糖をアルコール発酵させる「酵母菌」を育てます。醪(もろみ)仕込み前に優良な酵母を純粋培養します。アルコールを生み出す酵母を育てる酒母は、字の通り酒の母なのです。

6.もろみつくり
出来た酒母の中に宮水、蒸米、麹を3回に分けて仕込みます。これを三段仕込みといいます。一日目の仕込みは「初添」、二日目は仕込み休み「踊り」、三日目は「仲添」、そして四日目が「留添」と続きます。「留添」の後、17~20日でもろみつくりが終わります。(圧搾する何日か前に、もち米を仕込むことを当社では四段仕込みといいます)
■もろみ泡の経過
留添が終わって、
筋泡→かに泡→水泡→岩泡→高泡(本泡)→落泡(引泡)→玉泡→地

7.圧搾
酒袋の中に醪(もろみ)を入れ、槽(ふね)の中に酒袋を並べて重しをかけ、酒と酒粕に分けます。酒袋には酒粕が残り、下の垂れ壺に新酒が垂れます。現在は機械化されていますが、昔は酒袋の中にもろみを入れ重しをかけて搾るという大変な作業でした。

8.おり引き/火入れ/貯蔵
搾った後の酒には少しにごりがあるので、これを取り除くことを滓(おり)引きといいます。滓引きを終えた原酒を殺菌のために62~65℃の温度で加熱します。これを火入れといいます。日本の火入れ作業は16世紀頃から行われていました。文献での初見は1568年で『多聞院日記』の中に記載されています。出来上がった新酒は、秋までの半年間ゆっくりと眠りにつきます。この間に酒は熟成し、味が一段と良くなる灘酒特有の「秋晴れ・秋映え」のする酒になります。

9.樽詰・出荷
酒の味を調整し、もう一度火入れをしてから吉野杉の木樽に酒を入れ銘柄商標を摺りこんだ化粧菰を巻き、とじ縄をかけて出来上がります。そして各地へ船などによって出荷されるのです。

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